【高校1・2年生向け】大分大学医学部 総合型選抜に向けて今からできること|志望理由書で困らない準備とは?

医学部受験
  1. はじめに|総合型選抜は「3年生からでは遅い」理由
  2. 【ポイント①】高校生活で「経験のネタ」をつくる
    1. 「すごい実績」がなくても大丈夫
    2. 医学部受験に活きる「習い事」や「趣味」もアリ
    3. 今の行動が、未来の“志望理由書”を形づくる
  3. 【ポイント②】志望理由書の“タネ”を集めておく
    1. 志望理由のタネは、日常の中に落ちている
    2. 書き溜めておくことで、言葉が自分のものになる
    3. 毎月1回、「自分の志望理由」を見直す習慣を
  4. 【ポイント③】日常の中で「リーダー性」や「協調性」を育てる
    1. 面接官は「役職の名前」ではなく「行動の中身」を見ている
    2. 「ふだんの過ごし方」そのものが評価対象になる
    3. 失敗経験や悩んだことも「伝える力」になる
  5. 【ポイント④】人の話を聞き、考える習慣を持つ
    1. 日常会話の中で「聞く力」は鍛えられる
    2. ニュースや記事を見て「自分の意見」を持つ練習を
    3. 要約する力=読解力・面接力・医師としての力にもつながる
  6. 【コラム】講師が見た「面接で輝いた生徒」の共通点
    1. 小さな出来事を“深く掘り下げる力”
    2. 志望理由書を書きながら、自分を見つめ直していた
    3. 表情や声のトーンにも「本気」がにじみ出ていた
  7. まとめ|高1・高2だからこそできること
    1. 高1・高2のうちからできることは、たくさんある
    2. 「結果」よりも「どう考えたか・どう向き合ったか」が評価される
    3. 未来の自分のために、今日から一歩を踏み出そう

はじめに|総合型選抜は「3年生からでは遅い」理由

「大分大学医学部の総合型選抜に出願しよう」と思ったとき、多くの高校生が最初にぶつかる壁があります。

それが、「志望理由書に書けるネタがない」という現実です。

実際に当塾にも、高校3年生の夏以降になってから
「医学部に行きたいんですけど、何を書けばいいか分からない」
「何もしてこなかったので、書けることがありません」
という相談が毎年のように寄せられます。

大分大学の総合型選抜では、志望理由書や面接で以下のような項目が問われます。

医師になりたい理由(志)
大分大学を志望する理由(地域性)
リーダーシップや協調性、独創性に関する具体的なエピソード

これらに説得力を持たせるには、高校生活の中で何かしらの取り組みや行動をしてきた「事実」が必要です。

しかし、気づいたときにはすでに3年生の夏。
部活も引退し、学校行事も終わっている――そんな状態で「何もない」と焦ってしまうのは当然です。

だからこそ、総合型選抜は高校1年生・2年生のうちから準備しておくべき入試方式なのです。

高校生活の中での経験こそが、将来あなたの「武器」となり、志望理由書を支える“骨格”になります。

このブログでは、これから大分大学医学部の総合型選抜を目指す高校1・2年生に向けて、今からできること・やっておくべきことを丁寧にお伝えしていきます。

早めに知っておけば、それだけ有利になります。

「受験はまだ先」と思っている今こそ、動き始めるチャンスです。

【ポイント①】高校生活で「経験のネタ」をつくる

総合型選抜で最も重要になるのが、「自分の経験をどう語れるか」です。

大分大学医学部では、志望理由書において次のような視点が求められています。

  • リーダーシップ(人をまとめた経験)
  • 協調性(人と協力して何かを成し遂げた経験)
  • 独創性(自分なりの視点や工夫)

この3つのキーワードに沿って、あなた自身の経験をエピソードとして語る必要があります。

ですが、高校3年生になってからこれらの経験を“つくる”のは、時間的にも精神的にも難しいものです。

だからこそ、高校1・2年生の今が最大のチャンスなのです。


「すごい実績」がなくても大丈夫

「部長じゃないとダメですか?」「コンクールで賞をとらないといけませんか?」とよく聞かれますが、そんなことはありません。

面接官が見ているのは「結果」ではなく、「取り組む姿勢」や「そこから何を学んだか」です。

例えば――

  • 部活動の裏方としてチームを支えた経験
  • クラスマッチで意見が対立したときにまとめ役になった経験
  • ボランティア活動で地域の人と接した中で得た気づき
  • 家庭での介護経験を通して感じた命の重み

どれも立派な“ネタ”になります。日常の中にこそ、語れる経験は眠っています。


医学部受験に活きる「習い事」や「趣味」もアリ

英語ディベート、絵画、書道、ピアノ、水泳、柔道、プログラミングなど、学校外での活動も、総合型選抜では評価対象になります。

重要なのは、「なぜそれを続けたのか」「それを通じて何を学んだか」を自分の言葉で語れるかどうかです。

実際、過去の合格者の中には、「小学生の頃から書道を続けてきた」という生徒が、その経験をもとに「集中力の大切さ」「継続することの意味」を語り、高評価を得ました。


今の行動が、未来の“志望理由書”を形づくる

高校生活での取り組みは、すべてが「志望理由書の材料」になります。

将来「自分はなぜ医師を目指したのか?」「なぜこの大学を選んだのか?」と問われたときに、胸を張って答えられるように、今この瞬間から“経験”を積んでいくことが重要です。

「目立つ役職がないから」「特別な活動をしていないから」とあきらめる必要はありません。

まずは身近なところから、一歩踏み出してみましょう

【ポイント②】志望理由書の“タネ”を集めておく

総合型選抜において避けて通れないのが、「志望理由書」の作成です。

これは単なる“作文”ではなく、あなた自身の過去・現在・未来を通して、

  • なぜ医師になりたいのか(動機)
  • なぜ大分大学医学部を選んだのか(大学選択の理由)
  • どんな医師になりたいのか(将来像)

を言語化し、説得力を持って伝える文書です。

しかし、この文章は突然書けるものではありません。

日々の経験、気づき、学びを“記録”しておくことが、完成度の高い志望理由書への第一歩なのです。


志望理由のタネは、日常の中に落ちている

例えば――

  • 家族が病気をして病院に通った経験
  • 学校で保健委員として活動した経験
  • ニュースで医療問題に関心を持った瞬間
  • 地域ボランティアで人と関わって感じたこと

これらはすべて、「医師になりたい理由」のタネになります。

その場では小さな出来事でも、後から振り返ったときに大きな意味を持つことがよくあります。


書き溜めておくことで、言葉が自分のものになる

おすすめなのが、「志望理由ノート」や「気づきメモ」を日常的につけておくことです。

  • 医療ニュースを見たときにどう感じたか
  • 自分が体験したことと、医学・福祉との関わり
  • ボランティアや学校行事での気づきや反省

数行でも構いません。とにかく書き留めておくことが大切です。

それがやがて、あなた自身の言葉となり、志望理由書の“核”となります。


毎月1回、「自分の志望理由」を見直す習慣を

高1・高2のうちは、「なぜ医師になりたいのか」と聞かれても、うまく答えられないかもしれません。それで大丈夫です。

でも、考え続ける習慣があるかどうかは、後に大きな差となって表れます。

たとえば、月に1回「なぜ医学部を目指しているのか」を書き出してみてください。

  • 最初は漠然としていてもOK
  • 前に書いた内容と比べて、自分の考えの変化が見えてくる
  • 回数を重ねるうちに、“本当に伝えたいこと”が見えてくる

こうした小さな積み重ねが、深みのある志望理由書と面接回答のベースになります。


総合型選抜の合格者に共通しているのは、「自分の言葉で語れる」こと。

それは、いきなり話せるようになるものではなく、積み上げてきた思考と記録の成果なのです。

【ポイント③】日常の中で「リーダー性」や「協調性」を育てる

大分大学医学部の総合型選抜では、「リーダーシップ」や「協調性」といった資質が、重要な評価項目として求められます。

しかし、ここで誤解されがちなのが、「リーダー=目立つポジションに立たなければならない」という思い込みです。

実際には――

  • 部活動で副キャプテンとして支えた経験
  • 委員会で人の意見をまとめた経験
  • 友達のサポート役として裏方で動いた経験

このように表に出ない努力や、小さな気遣いも大切な「協調性」の証拠になります。


面接官は「役職の名前」ではなく「行動の中身」を見ている

面接で評価されるのは、肩書きではありません。

「どんな立場だったのか」よりも、「どんな行動をしたのか」「そのときにどう考えたのか」が重視されます。

たとえば――

  • クラスで意見が割れたときに、どうやってまとめようとしたのか?
  • 仲間と意見がぶつかったとき、相手の立場をどう理解したのか?
  • 目立たない役割を自ら引き受けた理由は?

このような問いに、自分の経験をもとに答えられるようにしておくことが、志望理由書・面接両方で大きな武器になります。


「ふだんの過ごし方」そのものが評価対象になる

総合型選抜は、普段の学校生活そのものを見られる入試です。

部活の練習やクラスの掃除、行事の準備、友人との関わり――
どんな小さな場面でも、「人と関わる力」「自分で考えて動く力」が鍛えられます。

その日々の積み重ねが、面接や志望理由書で自然とにじみ出てくるのです。


失敗経験や悩んだことも「伝える力」になる

「うまくいかなかった」「悩んで途中でやめてしまった」という経験も、総合型選抜では“マイナス”にはなりません。

むしろ、そこから何を学び、どう次に活かそうとしたかが伝えられれば、人間的な成長が伝わる“プラス材料”になります。

受験生にとって大切なのは、完璧なエピソードを用意することではなく、等身大の自分の経験を丁寧に言葉にすることなのです。

【ポイント④】人の話を聞き、考える習慣を持つ

総合型選抜の面接や集団討論では、「話す力」だけでなく「聞く力」も問われます。

実際に医師という職業では、患者さんの話を正確に受け止めたり、チーム医療の現場で他職種と連携したりと、“聞く力”が極めて重要です。

だからこそ、大分大学医学部の面接でも、傾聴力や共感力、柔軟な思考が評価の対象となります。


日常会話の中で「聞く力」は鍛えられる

特別なトレーニングがなくても、日々の生活の中で“聞く力”を育てることは可能です。

たとえば――

  • 友人や先生の話を、最後まで遮らずに聞く
  • 会話の中で、「この人は何を伝えたいのか?」を意識する
  • 聞いた話を、自分の言葉で要約してみる

こうした習慣を持つことで、自然と面接時の受け答えもクリアで論理的になっていきます。


ニュースや記事を見て「自分の意見」を持つ練習を

医学部の集団討論では、「医療の課題」や「社会問題」についての意見交換が行われることもあります。

その場で意見を出すには、普段から情報に触れて考える癖をつけておくことが大切です。

おすすめの習慣:

  • 医療系のニュースや記事を週1回チェック
  • 興味のあるテーマについて、自分の考えを100〜200字でまとめる
  • 家族や友人と、その話題について軽く話してみる

これを繰り返すことで、「自分の意見を持ち、それを伝える力」が自然に育ちます。


要約する力=読解力・面接力・医師としての力にもつながる

情報を「要約する力」は、現代文や共通テストだけでなく、面接や医師としての説明能力にも直結します。

医療現場では、患者さんの話を要約して把握し、わかりやすく説明する力が必要です。

日常会話の中で、話のポイントを整理して伝える練習を積むことが、思考力・表現力のトレーニングになります。

日々の「聞く」「考える」「まとめる」という行動は、すべてが総合型選抜の準備になっています。

難しく考えすぎず、まずは今日から、周囲の人の話にしっかり耳を傾けてみてください。

【コラム】講師が見た「面接で輝いた生徒」の共通点

ここでは、実際に総合型選抜で合格を勝ち取った生徒たちの中から、「面接で輝いていた生徒」に共通する特徴をご紹介します。

結論から言えば、彼らに共通していたのは「自分の言葉で語る力」と「自分の経験を深く見つめる力」です。


小さな出来事を“深く掘り下げる力”

例えばある生徒は、クラスマッチで副リーダーとしてまとめ役を担った経験を語りました。

「ただの学校行事」と思われがちですが、その中で意見が対立したときにどう仲介したのか、チームで勝つためにどう動いたか――

その経験を丁寧に掘り下げて話すことで、協調性やリーダーシップを実感を持って伝えることができたのです。

「すごい活動をした」よりも、「ありふれた活動を深く語れる」ことの方が、実は面接で高く評価されます。


志望理由書を書きながら、自分を見つめ直していた

別の生徒は、志望理由書を夏から何度も書き直していました。

最初は「医師になりたい」とだけ書かれていた内容も、家庭の看護体験、ボランティアで出会った高齢者のこと、自分の弱さと向き合ったエピソードを通じて、少しずつ“自分らしい志望理由”に深まっていきました。

その結果、本番の面接でも自分の考えをブレずに語ることができ、評価されたのです。


表情や声のトーンにも「本気」がにじみ出ていた

そしてもう一つ印象的だったのが、「本気の人は表情が違う」ということ。

面接室に入ってくる目つき、話すときの声のトーン、志望理由書を机に出すときの所作――
言葉にできない部分に「この子は本当に医師になりたいんだ」という熱意がにじみ出ていました。

これは、一朝一夕でできるものではなく、日々の積み重ねが表情や姿勢に現れるものだと思います。

総合型選抜は、「その人の本質」が見られる入試です。

だからこそ、華やかな肩書きや実績よりも、「自分の人生とどう向き合ってきたか」「なぜ医師を目指すのか」がしっかり語れることが、何よりも大切なのです。

まとめ|高1・高2だからこそできること

大分大学医学部の総合型選抜は、「自分自身の経験や考え方を、自分の言葉で語れるか」が問われる入試です。

そのためには、高校3年生になってからの準備では間に合わないことがほとんどです。

部活動、学校行事、地域活動、家庭での出来事――
こうした日常のひとつひとつが、将来の志望理由書や面接で活きてきます。


高1・高2のうちからできることは、たくさんある

  • 経験の“ネタ”をつくるために、小さなことでも挑戦してみる
  • 志望理由書の“タネ”を集めるように、気づきをメモする習慣をつける
  • 人と関わる中で、リーダー性・協調性を育てる
  • 情報に触れ、自分の意見を持ち、聞く力・要約力を養う

これらはすべて、将来「医師として必要な力」であり、その力を持つ人を選ぶための試験が総合型選抜なのです。


「結果」よりも「どう考えたか・どう向き合ったか」が評価される

  • 表彰歴がなくても大丈夫
  • 特別な活動をしていなくても大丈夫
  • 大切なのは、日々の経験をどう受け止め、どう言語化するか

今の時点で完璧である必要はありません。
でも、「考えること」「振り返ること」を始めているかどうかは、1年後・2年後に大きな差となります。


未来の自分のために、今日から一歩を踏み出そう

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